2025年11月11日火曜日

■ ホセムヒカ大統領の言葉

 


■ ホセムヒカ大統領の言葉

よく考えてほしい。
きみが何かを買うとき、
お金で買っているんじゃないってことを。
そのお金を得るために費やした時間で、買っているんだよ。
過ぎた時間とは、
きみの人生だ。
過ぎ去ったら取り返しがつかない。
だから、大切にしないといけないんだよ、
人生という時間を。
・・・
なかでも子ども時代はもっとも幸福な時期だ。
大人は子どもをせかさないてほしい。
子どもは遊んで、遊んで、遊んで、
幸せにならないといけない。
知識、知識、知識、情報、情報、情報、
と急いで与えないでほしい。
子どもはゆっくり育つべきなんだ。
いまは物をたくさん作らないといけないから、
経済的に価値ある人材を作ろうとしている。
はやく稼げるようになる勉強ばかりさせて、
子ども時代を台無しにしている。
そして、8歳や9歳で小さい大人のような子どもを期待している。
しかし、子どものときをたっぷり生きてこそ、
知恵と人格のある大人になれるんだ。
ビジネスが人生で
もっとも大事なものだと思うなら、
わたしは何もいうことはない。
わたしがもっとも大事だと思うのは、
命と幸せなんだ。
だって奇跡なんだよ、
生きているということは。
何よりも価値があり、
短く、二度と戻ってこない。
だから、この世にいる間に
できるだけ幸せに暮らすことを
心がけるべきなんだ。
死んだら楽園にいくという
宗教があるけれど、
楽園はこの世にあるべきなんだ。
楽園の鍵は、
自分の心に、自分の意志にある。
ほんとうらしいことに、
惑わされてはいけない
========
「世界でいちばん貧しい大統領からきみへ」汐文社

『招待』|オライア・マウンテン・ドリーマー


 『招待』|オライア・マウンテン・ドリーマー

2024.12.25 10:48

1994年の春にカナダの作家オライア・マウンテン・ドリーマーが『招待』という詩を発表しました。作者の解説によると(※1)表面的な世間話ばかりで虚しさを感じていた時に書いた詩だそうで、共感できる人も多いのではないでしょうか。

この詩では、傷つきやすさ、嘘偽りのない繋がり、勇気、感謝、喜びといったテーマを探求し、人生の課題や自分自身と向き合うことについて、私たちに語りかけています。

= = = = = 

【招 待】

あなたが生活の為にどんな仕事をしているかは、どうでもいいことです。

私は、あなたが何に憧れ、どんな夢に挑戦するのか知りたいと思います。

あなたが何歳なのかということも、関心ありません。

あなたが、愛や夢、生きているという冒険の為にどれだけ自分を賭ける事ができるか知りたいのです。

あなたがどの星座の生まれかということも、どうでもいいことです。

あなたが本当に深い悲しみを知っているか、人生の裏切りにさらされたことがあるか。それによって傷つくことを恐れ、心を閉ざしてしまっていないかを知りたいのです。

あなたが自分の痛みであれ、他人の痛みであれ、それを無視したり、ごまかしたり、なかったことにせず、受け止めることができるか知りたいのです。

喜びの時は、それが私のものであれ、あなたのものであれ、心から喜び、夢中になって踊り、恍惚感に全身をゆだねることができるかどうかを知りたいのです。気をつけろとか、現実的になれとか、たいしたことないなどと言わずに。

私は、あなたの話すことが本当かどうかには 関心がありません。

私は、あなたが自分自身に正直であるために、あえて他人を失望させることができるかどうかを知りたいのです。たとえ裏切りだと責められても、 自分自身の魂を裏切るよりは、その非難に耐えうる方を選ぶことができるかどうかを。

たとえ不実だと言われても、そんな時にあなたがどうするかによって、あなたという人が信頼に値するかどうかを知りたいのです。

私は、あなたがきれいごとではない日常から美しさを見出せるかどうか、そしてそこから自分の人生を紡ぎだすことができるかを知りたいのです。

私は、あなたや私がたとえ失敗しても、それを受け止めてともに生きることができるか、湖の縁に立ち、銀色に輝く満月に向かって『イエス』と叫ぶことができるかどうかを知りたいのです。

あなたがどこに住んでいるか、どれだけお金があるかはどうでもいいことです。

それよりも、あなたが悲しみと絶望に打ちひしがれ、どんなに疲れ果てていても、また朝がくれば起きあがり、子どもたちを食べさせるために、しなければならないことをするかどうかを知りたいのです。

あなたが誰を知っているか、あなたがどうしてここへ来たかは関係ありません。

私とともに決してひるまずに炎の中に立つことができるかどうかが知りたいのです。

あなたがどこで、何を、誰と勉強したかはどうでもいいことです。

私が知りたいのは、誰もいなくなり、たったひとりになった時、内側からあなたを支えるものは何かということです。

私はあなたが自分自身と向き合い、その何もない時間の中にいる自分を、心から愛しているのかどうかを知りたいと思っているのです。

- オライア・マウンテン・ドリーマー著

The Invitation

It doesn't interest me

what you do for a living.

I want to know 

what you ache for


and if you dare to dream 


of meeting your hear's longing.


It doesn’t interest me


how old you are.


I want to know


if you will risk


looking like a fool


for love


for your dream


for the adventure of being alive.


It doesn’t interest me


what planets are


squaring your moon...


I want to know


if you have touched


the centre of your own sorrow


if you have been opened


by life’s betrayals


or have become shrivelled and closed


from fear of further pain.


I want to know


if you can sit with pain


mine or your own


without moving to hide it


or fade it


or fix it.


I want to know


if you can be with joy


mine or your own


if you can dance with wildness


and let the ecstasy fill you


to the tips of your fingers and toes


without cautioning us


to be careful


to be realistic


to remember the limitations


of being human.


It doesn’t interest me


if the story you are telling me


is true.


I want to know if you can


disappoint another


to be true to yourself.


If you can bear


the accusation of betrayal


and not betray your own soul.


If you can be faithless


and therefore trustworthy.


I want to know if you can see Beauty


even when it is not pretty


every day.


And if you can source your own life


from its presence.


I want to know


if you can live with failure


yours and mine


and still stand at the edge of the lake


and shout to the silver of the full moon,


“Yes.”


It doesn’t interest me


to know where you live


or how much money you have.


I want to know if you can get up


after the night of grief and despair


weary and bruised to the bone


and do what needs to be done


to feed the children.


It doesn’t interest me


who you know


or how you came to be here.


I want to know if you will stand


in the centre of the fire


with me


and not shrink back.


It doesn’t interest me


where or what or with whom


you have studied.


I want to know


what sustains you


from the inside


when all else falls away.


I want to know


if you can be alone


with yourself


and if you truly like


the company you keep


in the empty moments.


- by Oriah Mountain Dreamer (※2) 


= = = = =


常に何かをやること(Doingモード)に追われる日常ですが、時々間をとってただ在ること(Beingモード)で、この『招待』に耳を傾けてみると、何か大切なことを思い出させてくれるような気がします。


【参考】

(※1) About the Poem: Message from Oriah Mountain Dreamer

https://www.bhavanalearning.com/wp-content/uploads/Oriah-The-Invitation-and-History.pdf


(※2) Oriah Mountain Dreamer

http://www.oriahmountaindreamer.com/index.php