もう一度生まれたら(中川一政)
私ははじめて生まれてきた。 だから、どう生きたらよいかわからずに這い出した。 どこへ行ってもぶつかる。 ぶつかって間誤ついた。 今度生まれたら、もっと卑屈にならずに堂々と歩けるだろうし、 無駄もしないだろうと思う。 しかし、それはわからない。 矢張りまごついたり、いじけたり、物にぶつかって歩いてゆくのが、 人間というものかと思う。
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